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アメリカ合衆国タイムゾーンのお話

皆さんご存知の通り、アメリカ合衆国は とても左右に長い国土持っています。

その距離はメインランドだけでも東西に 約4800キロ、東海岸からハワイまでだと約8000キロも離れています。

日本の場合,北海道と沖縄を比較すると直線距離では約1900キロも離れていますが、それは南北に長いためで東西方向の距離の差は1000キロ程度しかありません。

そのため北海道と沖縄では日の出や日没の時間が1時間程度しか変わらないんですね。

ところがアメリカはメインランドだけでも4800キロも離れているのですから、時間帯は大きく変わるわけです。
具体的には、アメリカのタイムゾーンは東海岸から始まり1時間ごとにずれて行き4つの地域に分けられています。

そのために、ニューヨーク とカリフォルニアでは3時間の時差があるのです。

 

具体的には、東海岸側から
東部標準時/イースタンタイム
中部標準時/セントラルタイム
山岳部標準時/マウンテンタイム
太平洋標準時/パシフィックタイムの4つの主要なタイムゾーンが設定されています。
各タイムゾーンごとの時差は1時間。

メインランドのタイムゾーンは上記の色分けで4つのゾーンに分けられているけど、飛び地になっているアラスカとハワイはまた異なる時間帯が設定されているのです。

また同じ州の中でも一部、違うタイムゾーンになっているなど、そのルールはとても複雑。
面白いのはアメリカ国内を車で移動した時に、東西に移動すると州境で時間が変わったりする事があります。

例えばロサンゼルスを出発して東に向かうとしましょう。
最初に出てくる州境を超えるとアリゾナ州に入りますが、その瞬間に時間が1時間先に進むのです。

具体的には直前のカリフォルニア州で午後2時30分だったものが、アリゾナ州に入った瞬間に午後3時30分になるということです。

これは時間が1時間進むので何となく理解しやすいですが、逆にアリゾナ州からカリフォルニア州に戻った場合は、午後2時30分は午後1時30分になるということです。

 

近年はiPhoneなどのスマートフォンを使っているので、このタイムゾーンの調整はスマートフォンのGPSが居場所を判別し、タイムゾーンが変わっても数分後には自動計算されて自分の居場所の正しい時刻になっています。これはとても便利な機能です。

グーグル・マップなどのナビゲーションを使えば、到着予定時刻は目的地のタイムゾーンに合わせた時刻になっているので、到着後の予定を立てやすかったりもしますね。

このように国内で時差があるとか、クルマ移動をするだけで時差があるのは大きな大陸のある国でなければなかなか体験が出来ない事。

さらにアメリカならではなのが、1年に1度やってくる新年のカウントダウン。
この新しい年に変わる瞬間は、アメリカでは東海岸の標準時間帯のイースタンタイムが一番最初というワケ。

ニューヨークのタイムズスクエアで毎年派手なカウントダウンが行われるのですが、カリフォルニアで暮らす我々は、TVで3時間前にリアルタイムでこの映像が流されるけど、実際には自分たちの時間はまだ午後9時で、ニューイヤーは3時間後。

これでは、なんとなく実感が湧かない。

その後、タイムゾーン毎に新年を迎えて行くワケだけど、それぞれの時刻毎に同じニューヨークの映像が何度もテレビで流され、実際にカリフォルニアで新年を迎える時には3回目となる再放送を見ながらどことなくニセモノっぽい新年を祝うという実は、かなり間抜けなイベントが毎年延々と繰り返されているというのが事実。

おそらく2025年の新年もこういう形で迎える事でしょう! 笑

もちろんカリフォルニアでもユニバーサル・スタジオ・シティなどで派手なライブやカウントダウンイベントをやっているけれど、やはり本物はニューヨークという事らしいのでTVのメインチャンネルではあくまでも東海岸が中心。

またこのタイムゾーン以外にも、アメリカでは3月上旬から始まるサマータイムという仕組みもあります。これはまた複雑な仕組みので、別の機会にお話ししましょう。

では皆様、本日も良い一日を!

Have a wonderful day!

Yusuke Makino

カリフォルニア工務店LAブランチ

カリフォルニア・スタイル現地編集長