素敵なリモデルで、モダンスパニッシュを楽しむ!
カリフォルニア工務店、LAブランチのYusukeです。
東京で暮らしていた自分が、どうしてアメリカに移住したのか?
実際のカリフォルニアでのライフスタイルから感じる事、日本で体現できるカリフォルニア的ライフスタイルなど、
様々な情報などをお伝えしていきます。
今回は南カリフォルニアで良く見かけるスパニッシュ・ハウスの、素敵なリモデル例を紹介しましょう。
カリフォルニアに来た事がある人なら、多くのスパニッシュ風デザインの住宅を見たことがあるでしょう。
ここに紹介する家も、元はそんな1軒。
この家が建つのは古くからの素敵な住宅や店舗が並ぶ街ロスフェリス。
DTLA(ダウンタウン・LA)の北西にあるシルバーレイクのさらに先でグリフィス天文台の麓にあたる場所。
Hollywoodにも近い事から昔から文化的な香りも感じられるエリアだ。
実はこの家が建てられたのは1912年。
築年数はなんと112年!
だけど、この数字は特に驚くべき年数ではなくてアメリカの住宅ではよくある、ちょっと古めの家という感じ。
もちろん設備関係はその当時の上下水管などがベースになっているのでリモデル時には大掛かりな補修が必要になる事もあれば、110年の間に、何かしらの手が入っていれば大きな改修は必要無しという事も少なくない。
外観上は追加されたルーフパネルなどが目に入るためやや四角い今風のデザインにも見えるが、赤い屋根瓦や、ガーデンにつながるステップちょうど良い高さのアールのついた外塀などからスパニッシュハウスらしさを感じる事ができる。
室内に入ると、そのスパニッシュ感は一気に強調される。
アールのついた廊下や室内の区切り壁、そして天井はまさしくスパニッシュハウスの特徴そのものでインテリアを優しい空気で満たしてくれるものだ。
さらにこの柔らかい表情の室内をモダンな装飾で彩っているのがデザイナーの手腕。複数のバスルームに全く異なる印象のタイルを配したり、リビングルームやダイニング・キッチンにコンテンポラリーな要素を取り入れているのもイイ。
特に新しいハウスオーナーがこだわったのは自分の時間をゆっくりと楽しむためのライブラリー。大量の本を収納できるブックシェルフの中心に大人二人がくつろげる大きめのデイベッドを配置。
さらにこの部屋にも簡単なバーカウンターを配している事からオーナーがここをゆっくりと過せるスペースにしたいとこだわった事が伺いしれる。
家中の様々な部屋で感じる、明るい日差しはどの部屋にいても温かいカリフォルニアサンシャインを直接感じる事ができる。
築年数に関係なく、オーナーの明確な希望とアーキテクトのアイデアでオーバー100Yearsの家でも素敵な暮らしが手に入る好例。
カリフォルニアの住宅デザインにはたくさんの夢が詰まっていると、改めて感じた取材となった。
皆様、本日も良い一日を!
Have a wonderful day!
Yusuke Makino
カリフォルニア工務店LAブランチ
カリフォルニア・スタイル現地編集長