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Appreciation / 感謝

 

カリフォルニア工務店、LAブランチのYusukeです。

東京で暮らしていた自分が、どうしてアメリカに移住したのか?

実際のカリフォルニアでのライフスタイルから感じる事、

日本で体現できるカリフォルニア的ライフスタイルなど、

様々な情報などをお伝えしていきます。

 

 

今日のお話の舞台はカリフォルニアから少し外れます。

雑誌“カリフォルニアスタイル”だけど、

年明けにVol.21が発行になるとあって、

そろそろ編集ページのまとめや、取材先に足を運ぶ日々が始まった。

 

 

秋になると、アメリカでも見本市関連のイベントが多くなってきて、

先月末には、お隣のネバダ州・ラスベガスまで行き、

SEMA SHOWというカスタムカーの取材に。

パンデミック明けで昨年本格再開したこのショーを駆け足で終日取材した後、

ロサンジェルスには戻らず、ラスベガスから北上した。

せっかくラスベガスまで来たのだからもう少し足を伸ばして

ユタ州に点在する素晴らしい景観を楽しめるナショナルパークに行く事にしていたのだ。

そのため、イベント取材が終わった足でユタ州を目指し、2時間ほど走った後、セント・ジョージという町に一泊した。

 

 

皆さんご存知のグランドキャニオンをはじめ、ユタ州やアリゾナ州にはキャニオン(渓谷)系の国立公園がたくさんある。

それぞれサイズ感や岩の形などが異なり、砂漠好きの自分にとっては、どこも最高に楽しい場所ばかり。

普段からデスクワークが多く、運動不足の解消にもなるのでナショナルパークでの山歩きは、欠かせないアクティビティだ。

どこの国立公園に行っても、真っ赤な岩山と真っ青な空のコンビネーションを楽しむ事ができカリフォルニアでなければ、ココで暮らしたい、といつも本気で思える場所だ。

 

さて、そんな様々な表情の国立公園の中から今回僕たちが選んだのは、アーチーズ・ナショナルパーク。

 

およそ5年ぶりに訪れたこの場所は、名前の通り、化してアーチ状になった岩が

そこかしこにある、とてもユニークな場所。

またこのナショナルパークがあるモアブという町は、Jeepなどの本格4WDでロッククローリングなどを楽しむ事ができるので、クルマが立ち入り禁止となっている一般的な国立公園付近とは少し異なる様相を呈している。

 

セント・ジョージからここモアブまでは、GPSによると5時間弱のドライブで到着する事になっているけど大半のフリーウェイルートの制限速度が時速80マイル(約130km/h)なので、途中の素晴らしい景色を楽しみながらモアブに向かうと実際には、ほぼ終日のドライブで到着する感じとなる。

モアブは何度も訪れている場所だけど、本当に心地よい。というのも、先程書いた通り、どこを見回しても美しい景観に囲まれているからというのもあるけど、実はモアブだけでなく、ユタ州で暮らす人達のフレンドリーさや心の美しさが最高に素敵なのだ。

 

ユタではどんな小さな町のレストランに行ってもホテルのレセプションでも、ガスステーションで、隣に並んだ人と話しても本当に皆、フレンドリーで素敵な笑顔を見せてくれる。

この地元の方々がフレンドリーに接してくれる、というのが旅の印象をよくしてくれ、その地域の魅力がグンと増す。

そして、トリップを楽しんでいる身としては、フレンドリーに対応してくれる事で長旅の疲れも吹き飛んで行くというものだ。

ご存知の方も多いかと思うが、ユタ州といえばモルモン教信者の方が多い州でありひょっとしたら、この教えが良いのかもしれない。

いろいろな文献を読むと、少々過激な部分もありキリスト教の中でも変わった教えがあるのかもしれないが勤勉に毎日を過ごす事が基本的な教えとして説かれていてこの一生懸命労働に向き合うことの結果として日々充実した時間を過ごせているような気がする。

そして、誰もが笑顔でコミュニケーションをとれる優しい町が出来がっているのではないだろうか?

 

Appreciationという英単語をご存知だろうか?

映画の中でもよく聞くこの言葉は、Thank youの代わりにI appreciate you.と言ったりして、丁寧に感謝の意味を表す言葉として使われる。

ユタを訪れて感じるのは、この言葉を聞く事が多いし知らず知らずのうちに、自分もその言葉を使っている。

口先で“ありがとう”と機械的に答えるのではなく、心の底から感謝を伝えあっているのかもしれない。

 

さらに言うと、前述した通りユタのナショナルパークはいつ訪れても天気がよく、真っ青な空にわずかな白い雲、それと対比するように並ぶ赤い岩山の美しさが格別で、この気持ちのよいビューが、人々の心を豊かにしている効果も絶対に作用しているはずだ。

普通の人なら、1日17〜18時間は起きていると思うけどこの時間の中で何回“ありがとう”という言葉を口に出すだろう?

数えた事は無いけど、家族はもちろん外に出ても人と接する度に、最も多く使う言葉かもしれない。

どうせなら、口先だけじゃなく心の底から“ありがとう”と言えるような毎日を過ごしたら、相手だけでなく、自分にとっての幸せ時間も倍増するはず。

Appreciationの気持ちを強く持って、過ごしてみるのも良いものだ。

 

最後に英文のいい回しではこんな言い方もある。

Thank you very much from bottom of my heart.

言語が違っても、人として感じる気持ちは同じなんだね。

 

 

今日も良い一日を!

Have a wonderful day!

 

Yusuke Makino

カリフォルニア工務店LAブランチ

カリフォルニア・スタイル現地編集長